2023年3月3日

東京ドームテーブルウェアフェスティバル出展で思う事

先日の東京ドームテーブルウェアフェスティバルに出展した際に、
萬古焼の陶器屋の出展ブースにも関わらず意外な物が売れていました。
それは鉄製の玉子焼です!

縁が有って扱う事になったこの商品群は、
陶器屋の弊社にとっては完全な異素材であり仕入れ商品です。
このフライパンは鉄製で表面に凸凹を施した特殊加工をしている為、
油馴染みも大変よく、焦げ付きやこびり付きを抑えている優れものです。 


一番ビックリしたのが、それらの特徴をこちらから説明する前に
お客様が手に取られて興味を示されている事でした。

これらのシリーズは全て、
ある工業デザイナーさんがデザインされた、こだわった商品でした。
私が思うに、アルミ製の同様な商品と比べれば重かったり、
鉄製なので錆びる可能性だって有りますし、
値段も決して安くは有りませんでした。

それがお客様が次から次へと手に取られたり、
詳しく説明を求められたり、納得して買われていく等、驚きの連続でした。


なかなか物の売れにくい時代になってきています。
やはり『フォルムの美しさ』や『手に馴染みやすさ』や『使い勝手の良いもの』というものは
作り手から使い手まで心が通う、もの作りが大切だと強く思いました。
刺激の多い10日間となりました。

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