七月二十三日
今日は「天ぷらの日」
一年で一番暑さが厳しいとされる「大暑(たいしょ)」の時期
もともと「大暑」が「天ぷらの日」となっていて 夏の暑さにバテないように 天ぷらを食べて 元気に過ごそう!というものでした
「大暑」は二十四節気の第12番目で 7月23日頃
疲労回復に適した天ぷらを食べて 元気に過ごそう!という意味から 7月23日を含む毎月23日が「天ぷらの日」となったそうです
「天ぷら」の歴史は古く 日本に「天ぷら」の調理法が伝わったのは室町時代 鉄砲の伝来とともに❝南蛮料理❞としてポルトガルから伝わったとされ 安土・桃山時代に 日本の「天ぷら」の起源とされる「長崎天ぷら」はポルトガル人が長崎に伝えたとされています このときの衣は 水を使わず 小麦粉、卵、酒、砂糖、塩を混ぜたもので 厚いフリッター状の衣には しっかり味がついていて 食材と衣の両方を味わうものでした その頃の日本では油は大変貴重なもののため 油を大量に使う「天ぷら」は高級品で 庶民の口に入ることは滅多になかったそうです
庶民の味として広がったのは 油の生産量が増えた江戸時代初期 日本のファストフードのルーツである 当時の屋台に 寿司、うなぎ、蕎麦とともに並んだことで 人気に! 串に刺した「天ぷら」がおやつ感覚で食べられていたそうです
江戸に広まった「江戸天ぷら」は 薄い衣で味も風味を残す程度にして 天つゆにつけて食べるスタイル
1669(寛文9)年の「料理食道記」に「てんぷら」の名称が記されたのが 最初ですが 現在の「天ぷら」と思われる料理法が最初に文献に登場するのは1748(寛延1)年に刊行された「歌仙の組糸」
ここには 「てんぷらは 何魚にでも饂飩(うどん)の粉まぶして 油にて揚る也 但前にあるきくの葉てんぷら 又牛蒡(ごぼう) 蓮根 長いも其他何にでもてんぷらにせんには 饂飩の粉を水醤油とき塗付て揚る也」と記され この頃には 今とほぼ同じ「天ぷら」が食べられていたようです
「天ぷら」の語源には諸説あります
ポルトガル語の 四季に行う斎日「テンポーラ(temporas)」が語源であるという説 カトリックでは 四季に行う斎日(テンポーラ)で祈祷と断食を行い その間は肉食を禁じ 代わりに野菜や魚に小麦粉で衣をつけて揚げた料理を食べていたとか
また 「調味料を加える」「油を使用して硬くする」を意味するポルトガル語の「テンペラ(temperar)」 または「料理」「調理」「調味料」を意味する「テンペーロ(tempero)」に由来する説
漢字の「天麩羅」は 揚げ油の上辺を意味する「天」、ゆらゆらする小麦粉の「麩」、絹で織った網のような薄物を指す「羅」の字を当てたとする説
他には「天麩羅阿希(あぶらあげ)」から 漢字の「阿希(あげ)」を省いた「天麩羅」から「てんぶら」になった説などなど、、、
和食の中でも 年代を問わず人気のメニュー「天ぷら」
魚介から野菜 さまざまな具材で調理出来る「天ぷら」は 栄養バランスや野菜の摂取の点からも 健康にも良いメニューです👍
熱中症警戒アラートが連日発表されているこの時期🥵
素材の栄養を閉じ込めて逃さず調理する「天ぷら」😀 冷房などからの体の冷えをおさえ 疲労回復や栄養補給が期待出来る熱々の「天ぷら」を 食べて この暑い夏を 乗り越えましょう🥰
【使用した商品】
輝石掛分 焼物皿
日常茶飯器 黒 大根おろし
雪白 呑水