今回は萬古焼急須の作り方の一つ(排泥式い込み成形)について解説したいと思います。
この作り方ですと非常に軽い急須を作る事が出来ます。
他にも・水ゴテ成形・圧力い込み成形・ロクロ成形・木型による成形(型萬古)等が有ります。
紫泥の入ったタンク (固まらない様に泥を常に攪拌しています)
この石膏型に紫泥を流し込みます
ある程度時間が経過して、この石膏型に必要な厚みが
着肉した後、いらなくなった紫泥を流し出します。
不要な紫泥はタンクに戻します。
急須の本体を型から出すところ
急須の持ち手の部分を型から出すところ
急須の本体や蓋や注ぎ口等 各パーツ
各パーツをドベ(紫泥を水で溶かした物)で接着させて完成させます。
左側が焼き上がり
右側が素焼き前の大きさで、1割以上焼き上げると大きさが小さくなります。
萬古焼の急須でお茶を淹れるとまろやかで、
味わい深いお茶になると言われるのには理由が有ります。
紫泥の萬古焼の急須は鉄分を多く含み、茶葉の渋み成分を程よく吸着させる効果が有ります。
ガラス等の急須と是非飲み比べてみて下さい 味の違いが分かると思います。